2022.04.28
先日のご相談【離婚後に住宅ローンを滞納】
先日新規で離婚を伴う住宅ローン滞納相談がありました
離婚後は元奥様とお子様がマンションに住まわれ、住宅ローンは相談者様が支払う約束となっていたようです
しかし相談者様は体調を崩された事により仕事を続けることができなくなってしまいました
しばらくは貯金と失業保険で住宅ローンの支払いをされていたようですが、とうとう滞納されてしまいました
滞納した直ぐの頃はご実家の援助などで何とか支払いを続けて行かれましたが、もう限界とのことです
これ以上ご本人の力ではどうする事も出来ず、何か解決方法がないかと言う事でご相談がありました
マンションを簡易査定させて頂きましたが住宅ローンを完済できる金額での売却は、まず難しそうです
このまま住宅ローンの滞納を続けるといずれ競売になってしまい、今マンションに住んでいる元奥様やお子様にも多大なご迷惑をかける事となってしまいます
相談者様もその点については避けたい所ですがこれ以上は限界のようです
相談者様のご希望としてはマンションについては売却したいのですが問題は本奥様とお子様のお引っ越しです
何度か元奥様とは住宅ローンの支払いについて連絡を取られたそうですが返信がないとの事です
そこで相談者様とマンションへ伺いました
結果はオートロックタイプのマンションで開けて頂く事もできず門前払いでした
帰りの車中では相談者様は、これ以上は話し合いができないのであれば自己破産を進めると言われています
当然それを私が止める事もできないのですが、お互いに良い解決方法がないかと現在思案をしているところです
とりあえず一方的に自己破産を進めるのだけはやめて下さいと言うことで相談者様にはお願いをしました
このような問題は離婚後の住宅ローントラブルではよくある光景です
今回は住宅ローンの支払いを約束されていたご主人からのご相談でしたが、先月は元奥様からのご相談がありました。その方も離婚後は家に住み続けていたのですが、ある日突然弁護士から連絡があり家の所有者である元ご主人が自己破産手続き中だと言うことをいきなり告げられたらしいです
そしてもっと深刻だったのはこの元奥様は住宅ローンの連帯債務者になっていました
そのような事情もあり必ず住宅ローンは支払うと離婚時にお約束をされ、公正証書も作成されていたようですが結果元ご主人は自己破産を進めているようです
最近はようやく離婚前に住宅ローンや家の名義変更等のご相談が増えてきましたが、それでも離婚後の住宅ローントラブルは毎月相談が寄せられます
住宅ローンや家の名義問題などは不動産と言う金額が大きい問題だけに一旦こじれると当事者同士では解決が難しくなってしまいます
最悪両方とも自己破産をされたケースもあります
どうしても避けられない離婚であれば、今後の人生を考え、より理性的な解決を離婚時にしておくべきです
くれぐれも公正証書を作成したからと、お互い安心せず完全な解決を目指してください